矯正治療と言えば、見た目が悪いから始めたいという声をよく聞きます。確かに、患者様の動機としては見た目を改善したいということは大部分を占めるかもしれまん。
実際には、矯正治療は歯並びと噛み合わせを改善する治療なのです。学校の歯科検診で噛み合わせが悪いと指摘されたことがある人もいるのではないでしょうか。矯正治療を行えば、そのような不正咬合も治すことが出来ます。
不正咬合には叢生(ガタガタの歯)、上顎前突(出っ歯)、下顎前突(受け口)、開咬、過蓋咬合、正中離開(隙っ歯)などがあります。これらを直すことで、咀嚼の改善、顎関節への負担軽減などが期待できます。
歯並びがいいことのメリットは見た目の美しさだけだと思われていませんか? 実際には、ケアがしやすいという利点もあります。
過去の研究では、歯の残存数が多い高齢者のお口を調べたところ、ほとんどの場合、歯並びが良好だったそうです。
歯列が一本の線上に並んでいると、歯ブラシなどが入らない死角が少なくなります。そのため、汚れが溜まりにくく、むし歯や歯肉炎、歯周病にもかかりにくくなります。このように、矯正治療をすることでメインテナンス効率が上がることが期待できます。
もしも噛み合わせが悪いのであれば、できるだけ早いうちに矯正をされることをお勧めします。まずは、当院へお気軽にご相談ください。
患者様の歯の状態、ご要望やお悩みなどお伺いします。現状の問題点を洗いだします。
患者様のお口の状態をくまなく把握するため、画像診断などで精密検査を行います。
検査の結果から診断を下し、どんな方法で治療をするのか計画を立てます。
実際に器具をつけて矯正治療を開始します。矯正治療中のブラッシング方法もお教えします。
月に1回程度通院いただき、治療の具合を診ます。歯の動きに合わせてワイヤーを調整します。
矯正期間が終わると、矯正装置を外します。歯がわずかに戻ることを防止するため、保定装置を装着します。
経過観察期間も終了すると、治療終了となります。メインテナンスには定期的にお越しください。